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Posted by ミリタリーブログ at

2012年05月02日

もうひとつのせんそう(弐)

前回の続きです

【上陸】
生きた心地のしない船旅が終わり 南方のある島に上陸しました
入江からボートにすし詰めにされ 砂浜を蹴り ジャングルを少し抜けた所に基地があったそうです
基地の周りには島民が小さい村を作り そこで暮らしているようでした

荷解きもそこそこに 状況の説明が行われ やはり ここでも『この戦争は優位に進んでいる』と
ありえない説明が朗々と行われ お國の為に闘う事を名誉と思え そんな感じで締めくくられたそうです

基地の周りは 意外にもきちんと整備されており 舗装こそされていないが 道路があり 村として機能していたそうです
子供達は屈託のない笑顔を見せ 『Japanese soldier cigarette Service!!』とタバコをねだり
今の日本なら大問題ですが 皆でタバコを吸うのが 楽しみだったそうです

付近の簡単なインフラ整備も現地の大人達と一緒になって行ったそうです
『あいつら 都合が悪くなると 現地の言葉を使って話すんだ 何言ってるかわかんなかったなぁ』
と この辺の話しは 少し嬉しそうに話してました

スコールも頻繁にあったそうです ただ 止んで30分もすれば乾くから だれも雨宿りしないんだ とも言ってました


やがて 付近の大きな島は占領されていき いよいよ この島にも敵が来るかもしれない との情報が噂で出始めましたが
将校達は 『我が軍は敵を打ち破り 勝利に近づきつつある』これを繰り返すばかりで 周りがどうなっているか わからなかったそうです
ついに 恐れていた事が始まりました 入江付近に艦船が数隻 味方の艦では無いかもしれない との報告
気が付けば 島民は皆 ジャングルの中に避難をし 無人の村と基地だけの状況でした

静かに 背嚢に荷造りをし じいちゃんは野砲?の装填手?だったそうで 野砲を馬で引くための準備を開始したそうです
日も暮かかった頃 野砲を設置し 息を殺して 待っていると
夕日の沈みかかった方向から・・・ブゥゥンブゥゥゥゥゥンと音が聞こえ
誰かが『敵襲ぅ!!』と叫んだと同時に 基地に飛行機からの機銃掃射が 木とヤシの葉っぱでできた 基地の建物は あっと言う間に 粉々になり
油(たぶん重油とかガソリンかと)の入ったドラム缶の山に機銃弾が撃ち込まれ
まるで花火のように赤い火を撒き散らし 大爆発 あの重いドラム缶が100mは吹っ飛んだと じいちゃんは言ってました

これから ジャングルの中での 過酷なサバイバルが始まりますが 今日はここまで

皆様の幸せな時間がいつまでも続きますように

ではでは  

Posted by てっぽさん at 23:03Comments(2)