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Posted by ミリタリーブログ at

2012年07月27日

自分の道を進む者は、誰しも英雄である。 本当か?

かくして「正解を探す旅」に出かけようと思ったが、あまりにも暑い。
このままマヌケに外を徘徊したら、土から出てみたものの帰り道を忘れ干物になったミミズみたいになってしまう。
さすがのわたくしもそこまでマヌケではない。
では、ドコに答えを求めるか?ちゃんと考えてある。「図書館」だ。・・・ん?
こう見えても(見えないけど)図書館へはよく出かける。最近はマンガなんかも置いてあって、恐らく誰が見ても「お前は図書館に不要」的な
ヤツもよく見かける(自分もその中に含まれている可能性大) しかし、わたくしは全く不似合いなカテゴリーによく出没し、書棚の角でよく悲鳴をあげられる。まぁそうだろう「ホニャララのコーナー」や「フニャララ全集」あたりにこんなのがいたらわたくしだって絶叫する。
その位不似合いだが、図書館には良く出没するのだ。
もうひとつ理由がある。せっかく納税の義務を果たしているのだから、その恩恵に与る権利はあるはず。
その恩恵とは・・・キンキンに冷えた空調だ。我が家はどの部屋も28℃設定だ。別にエコエコアザラシではない、単に元ボーンクラッシャーなので、クーラーの風は"古傷"にしみるのだ。家族から盛大なブーイングを受けても我が身の危機には代えられないのでシカトを決め込む。
ところが、容積のデカイ空間でのクーラーはその広大な空間を冷やすためなのかマイルドなのだ。まぁ低すぎる温度は身体が痛いが、昨今の節電気運の高まりで実に過ごしやすい空間に仕上がっている。
すっかり居心地の良い空間に満足したわたくしは意外にもお気に入りのヒトツ「各社の新聞」を読み漁る。はらたいらバリに端から端まで読むのが週に一度の楽しみなのだ。
それが済むといよいよ本題の「正解探し」だ。正直、正解なんてどうでも良いのだが、ここでやめると今週のネタが無くなるので頑張ってみよう。やはり「フニャララ」あたりか?「ホニャララ」にも捨てがたい書籍があったはず。書棚をナメるように進む、途中『これはっ!!』ってのもあったが、まだまだ弱い。「刺激への探求は衰えを知らない」なんだか本題から逸れ始めていたが、面白くなってしまったので、この際、どうでもよかった。
ふと我に返った時、ヒトツの思いが頭に表れた。『知の王道を進みし賢者は、その崇高なる精神において・・・』長い。しかも思い出しきれない。要は何においても自身の決めた道を邁進するヤツはエレぇーってこったい。
もはや勝手に賢者の領域に入った気分のわたくしは、かなりマニアックな書籍を台車に載せ閲覧を始める。なるほど興味深い、読めば読むほどワケが解らない。プラトン?サルトル?ヴィンデルバルト?こう言っちゃなんだが、「となりのババァ」や「小動物教授」の方が凄いぞ・・・ある意味な。
訳ワカラン本を読みふけっているうちにこう思った。『まさに今、わたくしは知の探究者だな。我が道を行く孤高の旅人だ。』
マニアックな本を山積みにした、怪しいアフロが気になったのか、司書さんが近づき声を掛ける。

『凄いですね。こんなに難しい本』『本当に解るんですか?』

たぶん・・・たぶん悪気は無いんだと思う。思いたい。あの微笑は嫌味ではないはずだ。

半泣きで一冊の本を借りた。「初心に返る」そういった意味でも間違えでは無いだろう。しかし、児童図書と一緒で、世の中には"読まなければいけない「旬」が存在する本"も数多くある。手に取ったのはそういう一冊だ、遅れてきたルーキーには調度良いのかもしれない。

何度か読んだことのある本を読み始めた。あの時思った事とはだいぶ受け取り方は変わった、時間は確実に流れている。
かつて英雄と呼ばれた者が我が道を貫き通した為、反逆者の謗りを受ける事もある。道はひとつでは無い、無数に選択肢がある。
ただ、今日の本の選択肢は間違えのようだ。それは間違っていない。

Regarde la force de la tête dure.

無関係なようだが、実に似ている。



皆様との幸せな時間がいつまでも続きますように

ではでは  

Posted by てっぽさん at 22:30Comments(2)ショート・ショート