2012年09月29日
あんた、一体何してるんだ?ダンボール箱を被っているんだが
なぜか仕事をしている。月末処理が間に合わなかったのが事の顛末だ。一度は家に帰ったが月曜では間に合わないモノがある事に気付き引き返す決意をする、それが朝9時過ぎ。シャワーを浴び、さすがに仮眠を取る。アラームを2時間セットしたが目が覚めたのは13時だった。速攻で会社に戻る。事務所には誰もいない。が、わたくしの端末だけはマヌケなスクリーンセイバーが踊っていた。
ため息を吐き出しながら仕事を再開する。休みだってのに出血大サービスで仕事してやってる(自分のせいだってことは内緒だ)
自分を誉めてやりたいが、そこそこ居心地が良いのでどうでもよくなってきた。とっとと片付けて、いつものバーで一杯呑るのもいいかもしれない。月末・・・そう、小遣いはてにいれているのだ。
しかし、無人でしかも電話もこない、と言う最高の環境ではあるがいささか退屈だ。「ヒトは施しを受けすぎるとそれに甘える」とはよく言ったもので、わたくしもその例にもれずサボり始めていた。
『どうせ月曜に出来上がってればOKなんだからな・・・』いらぬ気持ちが辺りを支配し始め、普段では到底できない事をしてみたくなった。
通路の真ん中で三角倒立してみたり、エア縄跳びを楽しんだり、とマヌケな絵面のオンパレードに目撃者がいたら『ついにキタか?』とそそくさとこの場を立ち去るに違いない。
ふと、部屋の端に目が行く。大きなダンボール箱にほんの少しだけA4コピー用紙が入っていた。『しょうがねぇなぁ』わたくしはブツブツ言いながら、残りのコピー用紙をプリンターの横に置き、空になった大きなダンボールを眺めていた。
プルル・・・プルルル・・・『こちらスネーク、潜入に成功した。これよりミッションを開始する』
なんてな。箱をひっくり返し、除き穴を開ける・・・もう、わたくしを誰も止めることは出来ない。わたくしの目は爛々としていた(と思う)
誰もいない通路に出る。気分はテッポサン・スネークだ。もちろん"相棒"はしっかりと両手にある。
『・・・ダンボールへの愛だ。』彼がそんな事言う気持ちも今なら理解できる。しゃがみ込み、やおら"相棒"を被りチョコチョコ歩きだす。途中、通路の端に止まり気配を消してみる。誰もいないから効果のほどは分からないが気分は最高だ。
20mほどスニーキングを楽しんでいたその時。完璧な潜入のはずだったが・・・
『おいっ!何やってんだ、お前は?』 『・・・いや、その何て言うか・・・』
声の主は"昭和のいい加減 漢"(元キレ者)我が上司だった。彼もまた月末処理が間に合わず、こうして仕事をやっつけに着たのだった。
休日サービス出勤が故にスネークの偉大さ、その偉業を身振り手振りを交え必死に説明した。
『ふ〜ん』彼は一言だけ遺し去っていった。
去り際、彼が振り返る。『帰り、カギ閉めとけよ。・・・見なかったことにしておく』
感謝します。
それっぽいモノでお茶を濁す・・・
そして、未だ帰れず。
C'est beaucoup snuggery ici.
皆様との幸せな時間がいつまでも続きますように
ではでは
ため息を吐き出しながら仕事を再開する。休みだってのに出血大サービスで仕事してやってる(自分のせいだってことは内緒だ)
自分を誉めてやりたいが、そこそこ居心地が良いのでどうでもよくなってきた。とっとと片付けて、いつものバーで一杯呑るのもいいかもしれない。月末・・・そう、小遣いはてにいれているのだ。
しかし、無人でしかも電話もこない、と言う最高の環境ではあるがいささか退屈だ。「ヒトは施しを受けすぎるとそれに甘える」とはよく言ったもので、わたくしもその例にもれずサボり始めていた。
『どうせ月曜に出来上がってればOKなんだからな・・・』いらぬ気持ちが辺りを支配し始め、普段では到底できない事をしてみたくなった。
通路の真ん中で三角倒立してみたり、エア縄跳びを楽しんだり、とマヌケな絵面のオンパレードに目撃者がいたら『ついにキタか?』とそそくさとこの場を立ち去るに違いない。
ふと、部屋の端に目が行く。大きなダンボール箱にほんの少しだけA4コピー用紙が入っていた。『しょうがねぇなぁ』わたくしはブツブツ言いながら、残りのコピー用紙をプリンターの横に置き、空になった大きなダンボールを眺めていた。
プルル・・・プルルル・・・『こちらスネーク、潜入に成功した。これよりミッションを開始する』
なんてな。箱をひっくり返し、除き穴を開ける・・・もう、わたくしを誰も止めることは出来ない。わたくしの目は爛々としていた(と思う)
誰もいない通路に出る。気分はテッポサン・スネークだ。もちろん"相棒"はしっかりと両手にある。
『・・・ダンボールへの愛だ。』彼がそんな事言う気持ちも今なら理解できる。しゃがみ込み、やおら"相棒"を被りチョコチョコ歩きだす。途中、通路の端に止まり気配を消してみる。誰もいないから効果のほどは分からないが気分は最高だ。
20mほどスニーキングを楽しんでいたその時。完璧な潜入のはずだったが・・・
『おいっ!何やってんだ、お前は?』 『・・・いや、その何て言うか・・・』
声の主は"昭和のいい加減 漢"(元キレ者)我が上司だった。彼もまた月末処理が間に合わず、こうして仕事をやっつけに着たのだった。
休日サービス出勤が故にスネークの偉大さ、その偉業を身振り手振りを交え必死に説明した。
『ふ〜ん』彼は一言だけ遺し去っていった。
去り際、彼が振り返る。『帰り、カギ閉めとけよ。・・・見なかったことにしておく』
感謝します。
それっぽいモノでお茶を濁す・・・
そして、未だ帰れず。
C'est beaucoup snuggery ici.
皆様との幸せな時間がいつまでも続きますように
ではでは