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Posted by ミリタリーブログ at

2012年12月04日

サハラでお茶を

まず帆布(何号だったか忘れた)を手に取る。うむ、木綿より重くしっかりしている。目測で約1m裁ちばさみにて裁断する。
シャー・・・っ。はさみってヤツは刃を沿わせて押してあげれば紙だの布だのは楽に裁断できる。まぁカッターでもいいんだが。
次に端材を刻む。こればっかりはジョキジョキ・・・とやるしかない。
わたくしは"香”を香炉の乗せ香りが立ち上るのを確認すると例のジョキジョキ・・・を再開した。

どのくらい経過しただろうか。香炉はすでに冷たく静かに佇み、あたりはFMのDJの軽妙なおしゃべりが支配していた。
わたくしは自分の左の足元をのぞく。"こういった用途"以外ではすでにゴミになってしまった短冊が山を成していた。

初期の頃。と言っても1年くらい前だが、造花やらBDUやらを刻んだり色を塗ったりして"隠れ蓑"をこしらえていた。
「自分のモノを」そう考えた時、何かが音を立てて現われ今に至る。何のこっちゃわからんが、自分で刻み染めるのは、それはそれで楽しいもんだ。

今回使用する短冊はベースに薄っすら色が付いている生地を使用する。スカートの材料か?それともブラウスか?残念だが刻まれ
くしゃくしゃに洗われ染められる運命だ。
木綿の短冊を使う理由はいくつかある。当然、デメリットもある。いわゆる吸湿性が高いので、雨や水溜りに貪欲に水を吸い込む
昔のBDUはコットン100%だったらしいが、現在の混紡の理由も恐らくそこだろう。
メリットはこうだ。切り口を揉み込んだ後、柔軟剤など使わず洗い上げるといいぐあいにモアモアになる。それを好みの顔料に浸し
必要な処置を施した後、ざっくりと陰干しを数日行うと、麻袋を切り出したジュートのように細かいホコリが出ず部屋で作業が出来るのだ。
この季節は寒さより、この土地特有の北からの強風に悩まされる。憂いはひとつでも少ないほうが良い。よって室内での作業は鉄則なのだ。
冬仕様なのでベースのBDUは3CやA-TACSなどが思いつくと思うが、背面は主に短冊で飾られるワケだし腹側は這い蹲るのだから
BDUの必要は無いと考え、ベージュの作業服に補強の帆布を縫い付け使用する。
「働く男」謹製作業着は価格も安く、当然、作業(動きやすく)しやすくシャーリングやマチなど工夫が凝らされている。実に良いアイテムだ。
しかし、そのまま着込むには、ソレ相応の覚悟が必要で加工なしでゲームに着るにはガッツが必要と思われる。
ズボンの前面に帆布を縫い付ける。ミシンでガーッといきたいが構造上難しい。必要最低限をミシンでまとめ、ミシンの歯が立たない場所は手縫いだ。
同じくシャツの前身ごろにも帆布を付ける。ズボンと違いこちらはミシンの餌食となる。もはや何だかよくワカラン衣類が完成した。
以前に製作したギリー達は直に短冊を縛り付けていた。確かに丈夫で雰囲気もある。しかし、"マー"ったり洗うと"亀臭くなったり"と
デメリットが多いのでマタギの蓑をイメージした被り物を製作する。
わたくしの場合、100均で売っている洗濯ネットを使用する。理由は安いのと網目が程よい広さで短冊を付けやすいのが理由だ。
これも眩しいくらい白なのでサッと染める。初めて使った時は黒にしていたが意外に目立つので淡い茶系が良いと思っている。
いよいよ短冊を付けるワケだが、パラコードやひもを這わせて結ぶのが一般的だが、付け替えや補修が面倒なので輪ゴムを使う。
洗濯ネットの網目に輪ゴムをくぐらせ短冊を止める。わたくしの場合このやり方のほうが早くキレイに出来る気がするので一択だ。

もはやFMの音も耳に入らないくらい集中して黙々と短冊を付けているワケだが、あまりに整列させてしまうと不自然な感じになるので
そこそこランダムにした方が良い気がする。たまに手を止め確認しながらやっていく方が失敗が少ないようだ。
大よそカタチになってくる。細々とした着色やオプションの装着をすれば完成だが、それは個人個人で楽しむのが良いだろう。

こうしてギリ子4号が完成した。例によって企業秘密なので全体像は見せない。

こうして冬の午後は過ぎていくのだった。

あえて3号・・・当然ここでは何の効果も無いw


Je pense que le café boire est maintenant meilleur que café du lever du jour.


皆様との幸せな時間がいつまでも続きますように

ではでは
  

Posted by てっぽさん at 22:22Comments(8)無印不良品