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Posted by ミリタリーブログ at

2013年08月19日

汝、健やかなる時も病める時も

日曜に何年ぶりかと思い出したくなるほど久しぶりに家族サービスをした。
今年中学に上がった娘は昔からドライな関係だった為、今さら特に話す事も無く淡々と釣りを楽しんでいた。
楽しくはあったが窮屈な気分の付きまとう不思議な時間だ。
帰りの道すがら、買い物するだ飯食うだ女子達は盛り上がり、わたくしはひたすら運転に集中していた。
ふと、助手席の嫁殿がこちらに向き直り
『楽しかったね』と言った。
何の含みも嫌味も無かった。
わたくしは世間的に大目に見ても誉められた亭主では無い。
それだけで無く、父親としても落第だろう。
それをたった一度の家族サービスで挽回できるワケが無いのは自分自身が一番良く知っている。

我々の出逢いは最悪だった。
わたくしの友人が近所で呑んでるから来いと言ってきた。
わたくしは寝間着に雪駄で居酒屋の暖簾をくぐった。
当時、わたくしはロン毛でどっかの修行する人みたいな外見だった。
(当時はよく職務質問された)
しかも人見知りで愛想が悪い。
そんな怪しい男が現れれば当然、女子だってリアクションに困る。
まぁとにかく、お互いに印象が悪かったワケだ。

そんな事となりを思い出しながらハンドルを握っていた。
結婚して15年、付き合いだしてから約20年
『もう、いい加減もらってやってくれ』苦笑しがら盃を交わした義父も他界してしまった。
そして、わたくしは40を少し…2つ過ぎた。

その日曜、普段はテレビなんて見たこと無いのに健さんの映画を。
内容は覚えちゃいない。
でも、大事な何かが少しだけ見えた気がするんだ。

そんな健さんを眺めてるわたくしをまるで母親みたいに嫁殿が眺めてるいた。
気が付いて無いフリをしていた。
嫁殿はいつものテッポー弄りの時みたいにしかめっ面じゃ無くて
母親みたいに眺めてたんだ。
さすがにスっ惚けるのも何なんで『何よぉ?』て横目で言ったら
『てっぽちゃんは幸せ者だねぇ』なんて言うから
『何でぇ?』聞いてみた
そしたら
『だって、私は生きててそばに居るんだよ』

あぁ幸せモンだよ。


世の方々よ、ノロケって歳じゃ無いのは知ってるだろう
酔狂ってワケでも無い

何だろう、家族を愛してるのとはちょっと違うんだ。
やっと分かったよ。
わたくしって、今でも嫁殿の事が好きなんだ。


暑さのセイにして言ってみ
『そんな事ネェよ』って人も
そんな気がしてくるから

それに…言われる方も悪い気はしないだろ?

持ち主と一緒でわたくしの指輪ボロボロ(笑)

たま〜にでいいから家族サービスするのもアリかと  

Posted by てっぽさん at 22:00Comments(9)暇つぶし