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Posted by ミリタリーブログ at

2014年08月26日

海岸まで何メートル

『では明日』

わたくしはそう言って電話を切った。
待てっ!!場所は青森県五所川原市どう少なく見積もっても700kmはある。
しかし、反古に出来ない退っ引きならない用事。時計は21時に差し掛かっていた…
『新幹線…』ダメだ!そんな銭は無い、日付が変わればETCも休日割引だ。
わたくしはヱヴァンゲリヲンをぼんやり眺めていた…。
夕方から我が家を襲ってきたゲリラ豪雨も嘘のようだ。わたくしは軽高起動輸送車(軽バン)のキイを捻った。

ウウゥゥ…ンンン…
単調な微振動とノイズ、そして街灯とヘッドライトがおよそ現実とは思えない景色を創り出し
わたくしは東北道に溶けていった。
余談だが、わたくしは運転が嫌いだ。しかも夜目が利かない、しかも雨。
まるで数え役満みたいなバッドステータスの中、時折 感じる秋の気配にまだ見ぬ五所川原への思いを馳せた。
途中、サービスエリアに立ち寄ろうと試みたが、深夜にも関わらず人々でごった返す様に
驚いたの半分、呆れたの半分だ。最もその中にわたくしも当然含まれるのだが。
やがて、辺りは白み始め仙台を過ぎたあたりですっかり朝になっていた。
それから暫しの時間を要し、長年いつかは訪れなければならなかった五所川原市に辿り着いた。

『…』

昨晩の電話の主の第一声?である。

『いや、えっと…着いたら駅に迎えに…んんん…』
わたくしなりにベストな選択のはずだが
相手は困惑していた。
ちなみにわたくしは困憊していた。

この数年間、どうしてもしなければならない事は、とてつもない疲労を伴い、しかし、呆気なく終わった。
もう少し感動とか何かあるかと思っていたが、凡そ世の中にある事総じてこんな感じだろうか?

更に余談だが、わたくしはお土産を買わない。お返しなどの気を遣わせない為…
なワケねぇだろ!
銭が無いからだ…結局、自分用に"さけとば"を買い、その日の内に帰路についた。
あとは昨日の記事に繋がるワケだが、狭い日本と言うが、日本の大きさを感じる1日だった。

生還記念(笑)

"さけとば"は帰りながらツマミ食いしてしまった  

Posted by てっぽさん at 22:25Comments(5)筆まぶし