一握の弾丸（いちあくのたま）

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三連休最終日いかがお過ごしだろうか？
わたくしといえば、普段と変わらず仕事をこなし
昼休みに若者達が興じるフットサルを眺めていたら、足元にボールが転々てん･･･

『てっぽさぁんっ!!パスパス!!』

こう見えても(見えないけど)去年まではフットサルをやっていた。
(監督と送迎だった気がすr(y)
まるで、どっか代表のキッカーよろしく、気分はコーナーキックで蹴り上げる。

『あっ!?ああぁぁぁ･･･』 ボスっ!!

弧を描いたボールは良からぬ画像に喰い入る工場長の背中に直撃する。
凍りつく一同。しかし、よほど後ろめたい画像だったのか？
渾身のスマイルと共にボールは若者に渡った。

しかし、工場長はわたくしに一瞥さえしない･･･

あの見事な"ワンショット･ワンキル(笑)"のお陰か、午後はスムーズに仕事が運ぶ。
我が社は土曜と旗日は定時終了。この調子ならば余裕だ。

案の定、気分良く定時に終わり、少し離れた駐車場に向かう･･･んんっ？

わたくしは自分の部署を消灯した記憶が無い。
実に不味い。
慌て踵を反す。こんなに爽やかに終わったのに台無しだよ･･･などとこぼしながら部署の前へ
窓から中を伺うには電気は消えている。･･･が
代わりに中で懐中電灯らしき灯りが動いている。
わたくしはそっと別の入り口から部署を目指す。
もちろん気配を殺し、足音も消して･･･

どうやら灯りの主は"100均ライト"のようで、暗く、正体は解らない。
わたくしは意を決し、右手にシャッター上げ下ろし棒？を握りしめ
射程に入ったところで、出来るだけ低く、可能な限りクールに声を掛けた。

『おぉいっ!?誰だぁ!?』

"奴"はゆっくりとこちらに向き直る。
1秒が長い･･･んで

『なんだってっぽくんかぁ!?驚いたよ!!』

"奴"は工場長だった。なんでも、｢ここだけ電気が点けっぱなし｣だったそうで、そんな嫌味をお腹いっぱいもらいながら
仲良く駐車場に着いた。

彼は愛車のブィッツに乗り込みながら一言。

『いやぁ〜お昼!? 背中、痛かったなぁ!!
』
bud Monday･･･

電気を大切ねっ