一握の弾丸（いちあくのたま）

どれほどの日々が過ぎただろうか。
一度だけ100点獲ったがソレ以来80点やら90点やらを生産するに留まっていた。
1日10発
出来る限り続けて来たが…ソレは起こった。

トライアルに限らずゲームにおいても弾丸の装填には気を使ってきた。
それは集中を高める為だけでなく、スペ太くんを労る意味もあった。


いつものように射座に就く。
いとつ息を吐く
的を睨みコッキング…

ん…？

カチッって言わないんですけどぉ!!


ついにシアが終わった。
愛棒の心臓ともいえるシアが
当然、開けて見たが…うん、納得。

そう言えば、何発撃っただろう？
何となく始めて、行き詰まり、教えを乞い、迷走し
わたくしにとって、こいつはただのエアガンでは無い。『諦めない』や『継続』と言う事を教えてくれた。
当然、補修用のパーツはオーダーした。恐らく元に、いや、トリガーのキレは良くなるだろう。
ただ、壊してしまった事で何かが変わった。それはスペ太くんでは無く、わたくしの方で
機械的に直っても、そこには『あのスペ太くん』はそこにはいない。しかし、それは決してネガティブな発想ではなく
まさに『ブレイクスルー』するのではないかと、今から楽しみでならないのも正直な感想だ

長い間ありがとう。少しだけ休んでくれ

新生スペ太くんとのタッグが楽しみだ