一握の弾丸（いちあくのたま）

先日の断捨離ごっこ
実に色々なモノが出てきた。
主に二輪関係のモノが多かった
(モ○ギの第一回De耐のエントリー用紙が出てきて何故か涙がでた)
のだが、わたくしは四輪も目が無く、どちらかいえばマイナーな車が好きだった。
エアバッグなんて無かった時代、10年以上同じステアリングを使い続けた。
握りが傷みボロボロになっていた。
ある日、某カーショップで見掛けた赤いステッチのステアリング。
衝動買いだった。
ホクホクで帰宅し、早速交換作業に入る。
作業は慣れたモノだ、ものの2分で終了する。
艶やかな黒に目にも鮮やかな赤いステッチが栄える。

しかし…

『これじゃない』

結局、元のボロボロステアリングに戻し、愛して止まなかった車を手放す時
新しいオーナーは微妙な笑顔だったが
このステアリングも頼みます と後を託した。

大切な大切な思い出の脱け殻を手元に置きたくなかったのだと、今は思う。
実は何故そうしたか覚えていない。

そうして10年近い年月を重ね、陽の光を再び浴びた哀れなステアリングだが

…使い道が無い。

あの頃あれほどのテンションで手に入れたが、昨今の若者の車離れを象徴するかのように
(わたくしは若者では無かった…)
移り行く時の流れとやらには恐るべきチカラがあるようだ。

なんだかよくワカランが
こうなったら勢いで、あの頃の車

買っちまうか!!

特に意味は無いが画像を最初にしてみた。
結果…これじゃない