一握の弾丸（いちあくのたま）

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いつものように惰眠を貪っていると
「ガシャアァァァン!!」すげぇ音がして飛び起きた。

わたくしはこう見えても(見えないけど)大工作業が好きだ。銃器は言うに及ばず、我が家の内外構わず。
しかし、所詮は素人。うまくいく事もあれば失敗も多々ある。
･･･と、言うより失敗の方が多い気がする。

んで、さっきの轟音は4、5年前に拵えた書棚で高さ2m横幅3m壁に据え付けた大袈裟なモノで、パッと見の高級感とよく見ると手作り感満載な駄作だ。
以前、書いた事があるが、わたくしは読書が好きだ。年間百冊近いの本を読むが、根っからのアナログ野郎なので紙媒体を好む。
恐らく文庫なら千冊は収まるであろう、この棚も長年の激務が祟り臨界突破と言ったところだろうか。

呆然とする嫁殿を尻目に散らばった本を回収し、大工道具を取りに書斎へ向かう。修復に使う角材や工具を持ちリビングへ戻ると・・・。

嫁殿がひとこと『やっぱり、これで懸垂は無理だわ』　あんたバカだろ？

優れた大工道具と優れた銃器は共通点がある・・・気がする。

眠いのに・・・


全ての狩人に至福の時を

ではでは