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Posted by ミリタリーブログ at

2013年10月01日

来ぅる きっと来るぅ

これはわたくしの遭遇した身の毛もよだつ話しである。

その朝もいつものように こてっぽさん(仮)と哨戒任務をこなしていた。
今朝のこてっぽさん(仮)は興奮気味でリードを引く勢いからもそれは伝わってきた。
いつもの変わらない哨戒コース、いつもの電柱、壁
こてっぽさん(仮)は『自分はここにいる』とばかりに痕跡を残して進軍する。
何棟か建ち並ぶマンションのひとつ、そのマンションは中でも高級で重厚な佇まいを見せ
土着の貧乏人を寄せ付けない威厳さえ漂っていた。
磨き込まれた石造りのエントランスから50代前半の黒髪が腰まで届きそうな女性が大きなバッグを抱え出てきた。
特に珍しい光景でも無く、わたくしは哨戒任務を続けようとしたが、こてっぽさん(仮)はこれから怒る恐怖を察知してか、なかなかその場から立ち去ろうとしなかった。
我々の哨戒コースに必ず立ち寄る公園がある。
いつものように公園のフェンス沿いを歩く。ちなみにこの公園は犬は入れない。
いくつかある入り口のひとつに水道がそばにある入り口がある。今、まさにそこに差し掛かった時、それは起こった。
こてっぽさん(仮)が急に足を止める。わたくしはつんのめりそうになりながら急停止。こてっぽさん(仮)の目線は微動だにしない。
その目線をわたくしは追った…

先程の黒髪の女性が公園の水道で髪を洗っている。

大きなバッグの中身はシャンプーやリンスだ。それが水道の周りにズラッと並んでいる。
余りの戦慄の光景にふたりは呆気にとられ固まっていたが、貞子は動じる事無く髪を洗い続ける。
我々は居たたまれなくなり、その場を足早に去った。

…高級マンションの住人
…公園で洗髪
…貞子…

謎だ。


画像は全く関係ないが娘を巻き込んでみた

こんな事でもなければ、もはや口をきくことも無い(笑)  

Posted by てっぽさん at 22:00Comments(7)ショート・ショート