2012年11月28日

悪夢を消すには対決するしかない

いろいろ有りましたね。殆ど話せないけどw掻い摘んで脚色してお送りします。

*****
我々は惑星(3ThTraining institute)通称3TI星に向け進路を取った。急編成ではあったがスリーピー・ドリンカー少尉を先頭とする
我々宇宙怪兵隊は宇宙戦艦「Express messenger号」で快適な宇宙の旅を満喫していた。
『向こうにはイイ酒があるのか?』少尉がダミ声で怒鳴る。『そんなの知りませんよ。それよりネットは繋がるのかなぁ』最年少の
ドラッドギング上等兵が軽口を返す。
わたくしはそんないつもの光景を無表情で眺めていた。『向こう着いたらアンタはどうすんのさ?』紅一点・・・と言うよりメスゴリラ
の言葉が似合いすぎるトレイニン伍長がこちらを睨んでいた。
『別に・・・仕事をする。終わる。帰る。だな』いつものように返答をする。『フンッ』と伍長は向き直った。
『さぁ!!紳士淑女諸君っ!!そろそろおしゃべりは止めて準備を始めてくれたまえ。』少尉はダミ声で命令を出す。皆、即座に行動に移した。
惑星3TIの引力圏に近づいている。ここからは宇宙揚陸艇「ステイプワゴウン号」に乗船し降下するのだ。この揚陸艇は先月、当部隊に配備されたが
新米のドラッドギングが駐車場・・・もとい格納庫の隔壁に擦ってしまい始末書を書かされていた。ちなみにわたくしは絶対運転しない。
今回の揚陸艇パイロットはトリックグラス曹長だ。そこそこの操縦技術、そこそこのユーモア・・・全てがそこそこなヤツだ。
各自座席に付く、いよいよ惑星3TIとご対面だ。ゆっくりハッチが開き漆黒の宇宙が拡がる。目線を動かすと巨大な青い星が視界を埋め尽くす。
『本日はご搭乗ありがとうございます。当機はまもなく墜落いたします』そこそこ、と言うより最悪だなトリッキー。
ヤツのくだらんジョークで白けたが、いつもこの瞬間だけは最高だと感じる。『引力に溶けていく』感じだ。
 まさかこの時、想像だにしない恐怖が待っているとは誰も気付いていないのだが・・・。

.....48時間前.....
モティベイ・テッド・プロヴォーク准将の執務室の前に立っている。無駄に華美なドアにセンスのかけらも感じさせないのはさすがだ。
ドリンカー少尉は訝しげに呟く『どうせロクな事を頼まれないはずだ。覚悟しておけよ』
先月から組まされたドリンカー少尉は名誉ある「大隊の厄介者」の称号を冠したわたくしと仕事をするのをかなり嫌がっていたが
プロヴォーク准将の命令には逆らえず、指揮権は自分が持つ条件で渋々承諾したワケだが、疫病神と一緒にいる為ロクな目に合わないと
仲間にこぼしたらしい。今回もその"お鉢"が廻って来たワケだが、さすがにもう勘弁してくれと言い出しそうな顔を見ると気の毒でもある。
『入りたまえ』どこと無く気の抜けた冴えない声の主は准将閣下だ。よく"こんなの"がここまで出世したなと思えるほど冴えない男だ。
だが、女の好みは上等な部類のようで、侍らせている「秘書」はイイ女だ。
『両名、出頭いたしました』少尉はダミ声で応える。背を向け後ろ手を組んだ准将は軽く頷いた。
しばし沈黙が続き部屋のすみのソファーに見慣れない女仕官がいることに気付いた。
『エラン・リピティー准尉は知っているかね?』准将はこちらを見ることなく声を発した。
『いえ、知りません』わたくしが先に応えたことに少尉は面白くないようだ。
「秘書」に退室させ、ようやくこちらに顔を向けた准将はやはり「冴えないヤツ」としか表現しようが無かった。
『リピティー准尉は正確には我が軍の人間では無い』生気の無い目がこちらを見下ろしながら話を始めた。
『オブザーバーとして同行してもらうのだが・・・便宜上だな』どうも歯切れが悪い。しかも、内容はさっぱり解らない。
少尉とわたくしはキョトンとしていると、"便宜上准尉"は淡々と話し出した。
『私は軍人ではありません。民間人です。惑星3TIでエンジニアとして働いていました。・・・・
専門用語をふんだんに取り入れた彼女の話しは1時間は続いたと思う。少尉は途中、意識のみハワイの旅でわたくしに全て押し付けた状態だ。

話しをまとめるとこうだ。その惑星3TIとやらに得体の知れないモノがありクルー全員がやられた。自分は脱出に成功し、
会社に説明したが解ってもらえず。そして今度は会社から異常事態の収拾に彼女の経験と我々のチカラでなんとかしろ。
と言うことらしい。

どっかで聞いた話しだが、そんな事はどうでも良い。断る術は持っていない。何故ならこの話しを聞いた時点で命令を下られているワケだから。

ブリーフィングルームに向かいながら少尉は悪態の限りを尽くした。『こんな無茶な命令聞けるか』とか『なんで部外者と、しかもアイツに指揮権があるなんて』
などなど聞いていて耳が腐りそうなモンばかりだが、それも慣れている。"ハミ出し者はハミ出し者らしく"お誂え向きじゃないか。

ブリーフィングルームにはいつものメンバーがすでに揃っていた。新米のドラッドギング上等兵、マッチョ女トレイニン伍長、壁にもたれ掛かりながらメガネを拭くトリックグラス曹長。
少尉とわたくしが部屋に入り、後にリピティー准尉殿が続くと皆は少し動揺したようだった。
概略が少尉の口から淡々と伝えられる。皆は資料に目を通しながら聞いているが、見慣れない人物を気にしていた。
『以上だ。』少尉が話し終わるか終わらないかのタイミングでトレイニンが咬みついて来た。
『で、あんたは何なのさ?』少尉が慌てて割ってはいる『おいおい穏やかにいこうぜ』しかしマッチョは熱くなっているが対象的に"准尉殿"は氷のように落ち着いていた。
『なんとか言ったらどうなんだい。えぇっ!!』発情したメスゴリラのように声を荒らげるトレイニンを吼えるチワワか何かを見るように
冷ややかな表情で彼女は言い捨てた。
『全ては向こうに行けば解るわ』 何か得体の知れないことに関わってしまったことを少しだけ後悔した。

お出かけセットw

『化け物退治にはやっぱりコイツさ・・・』


※この物語は背骨の部分を除いてフィクション以外の何物でもありません。登場人物などは限りなく現実に沿うカタチにしましたが
 関わりの無い方にはサッパリ解らないと思います。詳細の質問、今後の展開等、本人も解らないのでお答えできません。






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Posted by てっぽさん at 22:22│Comments(0)筆まぶし
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