一握の弾丸（いちあくのたま）

世の中に不変は無い。
あるとすれば、この世界そのものであろう。
特に意味は無い。

･･･え〜と何だっけ。
つまり、わたくしの身の回りで変化が起きた。
つぅことだ。

わたくしは長年、夜勤をやってきた。それは製造業のそれとは違う、交代の無い世界。
永遠に続くはずの蝙蝠生活。
とにかく終演は突然だった。

「てっぽさんに営業部ﾎﾆｬﾗﾗ営業所勤務を命ずる」

『何だぁこの辞令は？オマケに勤務地の変更無しの辞令って･･･バカじゃねぇの』

わたくしは貰った辞令を眺めながら、夕礼が早く終わらないかと考えていた。
それもそのはず。いつもより2時間も早い出社を命令され
出たことも無い夕礼で大勢の前に晒される。
どう考えたってバツゲーム。辞令を受け取り、反転!!
ニコッっと笑顔で所長と並ぶ。
『え〜･･･てっぽ君はぁ･･･』とヘタクソな話しが始まる。 しかも長いので有名。
ツーショットでアホづらしなが待つのは辛い、完全に上の空だ。

長い話しが佳境に差し掛かる。ようやく開放される喜びに身体が一瞬震えた・・・
『来週から営業部で頑張ってくれたまえ』

ん？、

と、言うわけで（どんなワケ？）今週から普通の時間に強引に戻された。「ドラキュラから海兵隊」だ。なぜ海兵隊ってか？

それは小奇麗な短髪に髭ナシだからだよ!!

もう10年は軽く過ごした無精髭スタイル。時には顧客に会いに行くのにヒゲのままで、慌ててコンビニのトイレでヒゲ剃ったり・・・
冴えない記憶ばかりだが、まさに自分の一部。ランドマークだったワケだ。

営業部ぅ？そんな事はどうでもいい。どうせどこ行ったって自分色は変わらない。しかし、サラリーマンであるが故に貫き通せない事もある。

さらば我が友よ、いままでありがとう!!

今度はどうやってヒゲ伸ばすか考えないとな。


本当はこうやって暮らしたい

これはこれで大変かぁ


全ての狩人に至福に時を

ではでは