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Posted by ミリタリーブログ at

2012年04月25日

もうひとつのせんそう (壱 )

今晩は てっぽさんです
今回は4/15急逝した祖父から 聞いた話しを記録しておきたく ここに書き留めます
だいぶ高齢になった祖父から聞いた話しなので 正確では無い部分もあります しかも聞いた本人もミリ系素人なので
意味がわからない や 解釈の違いがあるとは思います が お許しを

【赤紙】
戦争も末期になって じぃちゃんのもとに召集令状が届きました 『誰の元にも届くモノ』と 大して驚かなかったそうです
親戚や近所の方々に見送られ 徒歩で 第〇〇連隊に向かったそうです
(じぃちゃんの家から 連隊跡まで15kmはあります)
当時は バスはすでに無く 歩くか自転車で その自転車さえ供出してしまったそうで 『不便だった』と怒ってました

当時 練兵所?あってる? で訓練をして 2.3ヶ月で戦地へ赴くのが一般的でしたが
言う事を聞かない 歯向かう そんなナイスガイ?だった為 6ヶ月練兵所にいたそうです

訓練といっても すでに十分な練習用の銃は無く 木銃?で訓練し 説明もそこそこ 駅に行進
万歳の声を浴びながら 列車に向かうのでした
いい思い出では無かったのか(あたりまえか) 1.2回しかこの辺の話しは聞いていません

【出征】
列車で・・・恐らくいろいろ経由して 軍港 『どこだか知らん』(じぃちゃんらしい発言) から出港
当時すでに制海権を失っていたらしく 輸送艦では無く 巡洋艦の甲板に陸軍の兵隊さん達は寝泊りし 『俺は平気だったが 〇〇は船酔いが酷かった』と言っていました
船室も割り当てが無く 艦の構造も知りませんから どこでも平気でタバコを吸ったそうで 仲間で一服し始めたら 海軍の仕官が
『貴様ら どこで一服しとるか!! そこは機雷の上だぞ!!』と怒鳴られたそうです 陸軍と海軍 所属が違うからなのか 怒鳴られただけで 殴られもせず 『あぁそうかい』と言い返してやった と笑ってました よほど 人に歯向かうのが好きな人だなと思いましたが
着任先に到着する間 何度も敵襲があったそうで 『潜水艦対勢を取れェ!!』の声と鐘が鳴ると 水兵さんたちは皆 慌しく駆け回り
そばにいた駆逐艦は あっと言う間に見えなくなり 遠くで爆発音が聞こえ 気が付くと駆逐艦は隣に戻っている
でも甲板の陸軍兵たちは 見ているしか出来ないんだ と言ってました
『潜水艦てのは 潜ってても見えるんだぞ』 とも言ってました 『真下にいた時は こりゃダメだって みんなで笑っちまった』
笑ってましたが 本当の気持ちは 察するに余りあります
出発した時は 肌寒かったそうですが 南方に向かう艦ではフンドシ一丁でいたらしいです 『あの暑さは この辺じゃ経験できんぞ 海ってのは照り返しがきついから 火脹れになっちまう 本当は長袖 着てた方がいいんだ』 なるほど 中東の人も肌を出さない 理屈がわかります
何日間かの生きた心地のしない船旅が終わり いよいよ上陸になります

思い出しながら 書いているので 今日はここまで


皆様の幸せな時間がいつまでも続きますように

ではでは  

Posted by てっぽさん at 23:10Comments(2)