2013年04月25日
スレッジハマー
カランカラン…
この音を初めて聞いたのはいつの事だったろう。
そして、いつ以来だろうか?
わたくしは久しぶりにいつものカフェの扉を開けた。
『あぁいらっしゃい…久しぶりだねぇ』
相変わらず冴えない、スタンスフィールド(レオン)を一般人にした感じのマスターが
カウンター越しに頷く。
これまた「身の丈にあった」客数も相変わらずな感じだ。
ここだけは時間的概念が存在しない。そう言っても疑わない雰囲気を醸し出している。
要は「居心地が良い」空間だ。
『どしたの?やつれた?』開口一番、客に言う事か?しかしマスターのその一言は何故か癒される。
『地味で暗いオヤジの茶店じゃやつれらぁ』わたくしも軽口を返すがお互い笑顔だ。
そう、ニンゲンにはホームが必要で、それは人それぞれカタチを変えて存在する。
わたくしは最近の出来事や愚痴をこぼし、マスターも好きな骨董や車の話しで盛り上がった。
小一時間ほど経ったろうか、磨りガラス越しに人影が映る。
『珍しいじゃねぇか客だぞオヤジ!!』
わたくしがからかう。
『本当だ珍しいや!!』
マスターもつられてはしゃぐ。
磨りガラス越しの人影が一瞬踊ったように見えた。
がっしゃあぁぁぁん!!
物凄い音と共に磨りガラスが砕け散り、ドアが倒れた。どの位だろうか、そこにいた全員が呆然としていた。
わたくしひとりを除いては・・・そう、わたくしだけ何故?
粉々になっていく磨りガラスをスローモションで眺めながら思った。
ド、ドアブリーチング!!
結論は滑りやすいタイル敷きの入り口で転んだオッサンのダイナミックエントリーだったワケだが、まぁケガが無かったのが不幸中の幸いだろう。
開店以来シンボルだったらしい磨りガラスのドア。マスターだけはスレッジハマー(大打撃)だったようだ。
転んでキックより、やっぱコレだろ?

ドアどこだぁ~
全ての狩人に至福の時を
ではでは
この音を初めて聞いたのはいつの事だったろう。
そして、いつ以来だろうか?
わたくしは久しぶりにいつものカフェの扉を開けた。
『あぁいらっしゃい…久しぶりだねぇ』
相変わらず冴えない、スタンスフィールド(レオン)を一般人にした感じのマスターが
カウンター越しに頷く。
これまた「身の丈にあった」客数も相変わらずな感じだ。
ここだけは時間的概念が存在しない。そう言っても疑わない雰囲気を醸し出している。
要は「居心地が良い」空間だ。
『どしたの?やつれた?』開口一番、客に言う事か?しかしマスターのその一言は何故か癒される。
『地味で暗いオヤジの茶店じゃやつれらぁ』わたくしも軽口を返すがお互い笑顔だ。
そう、ニンゲンにはホームが必要で、それは人それぞれカタチを変えて存在する。
わたくしは最近の出来事や愚痴をこぼし、マスターも好きな骨董や車の話しで盛り上がった。
小一時間ほど経ったろうか、磨りガラス越しに人影が映る。
『珍しいじゃねぇか客だぞオヤジ!!』
わたくしがからかう。
『本当だ珍しいや!!』
マスターもつられてはしゃぐ。
磨りガラス越しの人影が一瞬踊ったように見えた。
がっしゃあぁぁぁん!!
物凄い音と共に磨りガラスが砕け散り、ドアが倒れた。どの位だろうか、そこにいた全員が呆然としていた。
わたくしひとりを除いては・・・そう、わたくしだけ何故?
粉々になっていく磨りガラスをスローモションで眺めながら思った。
ド、ドアブリーチング!!
結論は滑りやすいタイル敷きの入り口で転んだオッサンのダイナミックエントリーだったワケだが、まぁケガが無かったのが不幸中の幸いだろう。
開店以来シンボルだったらしい磨りガラスのドア。マスターだけはスレッジハマー(大打撃)だったようだ。
転んでキックより、やっぱコレだろ?

ドアどこだぁ~
全ての狩人に至福の時を
ではでは