一握の弾丸（いちあくのたま）

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『へたな鉄砲』と言う諺がある。
全てを持ち合わせていないわたくしはひたすら『へたな鉄砲』を撃つしかなかった。
感情移入しようが添い寝しようが、鉄砲は所詮機械だ。
メンテ不足や経年劣化など様々な要因で壊れる。
わたくしはどちらにも当てはまり、どちらにも当てはまらない。
とにかく、ほとんど毎日のように触り続けたスペ太くんは壊れたのだ。

暫しの沈黙…

単純に10発だけ的を撃つ。
腹が減ったら飯を喰う
そこまではいかなくとも、自分の中での習慣になっていた。

そして今日。翼が戻った…
天使の羽か悪魔の咆哮か
今はただ悦びとしておこう。

外見から分からないが…

これから調整と言う名の鍛練が待っている。